嗜虐少女と絶頂少年 僕、先輩にイかされちゃうぅっ!

あらすじ

内容(「BOOK」データベースより)
自分勝手なお嬢様・佐土・ベラジー・流音は、放課後の空き教室で、美少女が自慰する姿を見てしまう。その美しい娘に胸がときめかせた流音だったが、なんと美少女は今をときめく「男の娘」だったのだ。この日から「男の娘」千鳥巧を相手にした流音の調教ライフが始まった。そこに流音のライバルで巧の姉、千鳥萬里が絡んできて…。いつまで続く、愛欲と倒錯、そして相姦の日々。巻末にちょっとHな描き下ろしコミックを収録。

雑感

ヴァージン文庫はタイトルの付け方がうまいもので、この作品タイトルはMを自覚している少年には手に取らざるを得ない魅力が詰まっているのではないだろうか。私もそんな一人ですええ。
しかし残念なことに、その作品に男の娘要素に加えて近親相姦を混ぜてしまったことでどっちつかずの中途半端な作品になってしまった感が強い。作品の属性としてはM少年と男の娘と近親相姦あたりが主流で話が進んでいくが、作品の流れとしてはそれなりにまとまってはいるんだけども、それぞれの属性の主張が強すぎて最後に残るものがあまりなかったのが残念。嗜虐少女がM男の娘に惹かれていく描写とかもう少し掘り下げて近親相姦部分除くとイイ作品だったかなーと個人的感想。

作品前半で男の娘を学術的に解説している部分があり、その部分はとてもいい話だった。女性ホルモンを投与して男の娘になった場合、去勢した場合、子宮を手術でつけた場合といった例をとりあげて男の娘のあるべき姿を記述していたり。主人公の男の娘がもつ女性化に対する意識をそうやって特定方向へ導いてあげるのはうまいものだと感心しました。