無敵の姫騎士がドMに目覚めたようです (あとみっく文庫 7)

あらすじ

 類い稀な剣の才能を持つ、美しき姫騎士ローゼリア。あまりの強さゆえ相手になる敵もおらず、退屈な日々を過ごす彼女だったが、あるとき覚醒する。“あえて自らに試練を与え、それを乗り越えることで、さらに己を高めることができる―!”かくして、わざと責めを受けて、そのたびになんだか興奮しちゃう、変態冒険譚が始まった。

雑感

これはひどい(褒め言葉)。最強の騎士がさらに成長するために苦難を探しそれを乗り越えようとするわけだが、最強なわけで戦闘力的な苦難はない。そこでエロ方面に身を投げ出すという話はバカ過ぎて笑いのツボの入った。試練を受けるために魔王に陵辱されにいく旅が始まる……
 物語が進むにつれてヒロインが徐々にドMに目覚めていく過程がみえて無自覚に堕ちていくあたりがとてもよい。苦難を探していたはずが虐められることを探し始め魔王との対面では……魔王が12,3歳という設定も素晴らしい。心優しい魔王はいいなぁ。この作品だととてもいいキャラ。
 世間知らずが魔王を倒す旅に出るというのは同じあとみっくの「プリンセスリバーシ!! 」と被るけど、あっちはヒロインが周囲に流されるままの話だったが、こっちは自らの意思で行動しているあたりで大きく違う。
 エロのお話。本番が後半にあるのが残念なところで、エロはちょっと弱めか。文章からの脳内補完が必要かも

総括:バカエロ、ギャグエロでヒロインの(ダメな方向への)成長がしっかりと描かれておりとても楽しめる作品。エロ期待だとちょっと残念になるかもしれない