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君が僕を どうして空は青いの?

君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)

君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)


ガガガ文庫の百合ライトノベル作家として名高い中里さんの最新作。
この作品は百合作品としては強くないです。百合だけを期待して読むと拍子抜けするんじゃないかと思う。

中学3年の順子と”恵まれさん”の真名の物語で、順子の真名に惹かれる心情と懐疑の目がメイン。twitterで何人かの感想と語りを見たんだけど、深読みし始めるととことんできる作品。できるだけ深読みしたい。

で、やはり一番印象に残ったのは5章。”恵まれさん”の真名に自発的に順子のための行動をしようと現れてるのが印象的だった。してあげたい、したい、という気持ちが表現されてきてるのにそれに対する順子がもどかしい。
順子は根底に疑うか信じないがあるのかな。自分の気持ちも相手の気持ちも行動も疑うし信じない。それで自分が間違っているんだよって突きつけられるのから逃げているのかな。だからこその最後の終わり方なんだろうと。

各章のタイトルが読み直すと秀逸なんだよねこれ。なぜ空が青いのかという点から考えてあるのは当然として、章ごとの言葉の意味、あとその場での温度が深く関係しているのかな。ここがなんか気になった。

うーん。良作だと思う。ただ自分の読解力が足りてない。作品の魅力を十分に捉え切れてない。言葉にできない魅力がある。それだけは間違いない。