読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

断章のグリム7

日々<泡禍>のパトロールに出かける雪乃と蒼衣。しかし、最近は散発的な事件だけで、大きな事件はなく平穏な毎日だった。そんな小さな事件などから、イソップ童話に類似した事件を追憶する短編集

今回は短編集。すべてイソップ童話に基づいた話。タイトルは「よくばりな犬」・「アリとキリギリス」・「金の卵をうむめんどり」といったラインナップ。「金の卵をうむめんどり」だけはちょっと毛色が違う内容。しかし、どれもこれも日常から異常に変遷するのがうまいこと。

「よくばりな犬」・「アリとキリギリス」では高校生の恋愛と悪夢が絡みあう。恋愛感情というある種日常のモノにホラー(著者曰くホラーではない)という非日常がまとわりつく。「アリとキリギリス」は救いねぇなって終わりで印象に残った。

「金の卵をうむめんどり」では雪乃・風乃の幼少時期の話。この話では登場キャラの一人:継母に対して嫌悪した。文章で表される人の行動がイメージしやすかったのも大きい。結局、人と怪物が何なのかって話でまとまっていくあたりはすばらしく読みふけった。日常と異常のコラボレーション

私は甲田学人さんの作品が大好きです。